レトルトカレーこぼれ話2

レトルトカレーこぼれ話2

もともとは「親鶏とじゃがいものケララカレー」としてスタートしたレトルトカレーの商品開発。

第一回目のサンプルはお肉が柔らかすぎたり、香りが飛んでいたり、じゃがいももなんだか納得のいかない食感で、美味しいんだけどなんだかなぁーという仕上がり。
 
やっぱりレトルトカレー作りってそうはうまくいかないよね〜と慰めながらも早々に気持ちを切り替えて次のサンプル作りへ。
 
お肉はいい感じ、香りも良い!
 
じゃがいもも食べごたえがある!
 
…けれど、なんかこう、、決めきらないこの感じ。
 
この時点でもう青バナナと牛すじカレーの方はバッチリな仕上がり。
 
そもそも親鶏のカレーで良かったんだろうかという迷いが出てきた頃には工場やいろんな兼ね合いで試作できるのもあと一度。大ピンチ!
 
 
いつものお店で
 
お店の日替わり「特別カリー」はシェフのヒラメキと食材と気まぐれで生まれます。
 
仕入れに毎日足を運び、自分の目で見て選んだ食材で調理しています。
 
岡山パクチーってあるじゃん、芋やめて親鶏のパクチーカレーしたら美味しそうじゃない?
 
と突然の提案。
 
ここまできて芋やめるの…!
 
岡山のもの使いたいし
 
そりゃそうだけど…!
 
そんな流れで生まれた親鶏とパクチーのケララカレー。
 
なんと一度の試作で完璧に仕上がってそのまま製品化となりました。
 
スパイスの配合や調理工程も全く違うのに。
シェフすごい。
 
初めてのパクチーは吐いたらしい
 
元々黄ニラを育てていて、同じ中国野菜を育ててみないかということで始まったパクチーの生産。
 
貰った10種の種の内、自分が食べられた唯一の品種が岡山マイルドパクチーだったという「アーチファーム」生産者の植田さん。
 
改良を重ね産まれた甘く優しい味わいの画期的な岡山パクチー。
 
だからこそ、こんなパクチーはつくっても売れないよと厳しく言われたりもしたそう。
 
タイのテレビがやってきた
 
どこからか噂を聞きつけ取材された植田さん。
 
それを日本のメディアが取り上げ、そこから一気に火がつき今や国内生産量トップクラスのパクチーに!
 
良くなる前は一度落ちるというけれど、そんなエピソードの親近感と新鮮なパクチーが地元にあって、使わせてもらえるという喜び。
 
 
癖のないパクチーカレーぜひおためしくださいね。
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